崩壊


あの日
目の前で壊れゆく世界が
静かにボクの心を貫いた

"この世のものは
壊れるときが一番美しい"

そんなことを言った奴がいた気がした

"それを美しいと思えたときには
あなたももう壊れているけれど"

バカげていると思った
つまらない日々を繰り返す人間たちは
世界が壊れていることにすら気付かないのに

バカげていると思った
本当にそんなことを言った奴は
いなかっただろう

壊れている

壊れているのはボクだ!!

世界と同じように
ボクも美しくなれたのか…

まったくバカげている
全てはボクの幻想さ

世界じゃない
ボクが醜く壊れただけだ!!