君と僕との違い


"この街は病んでいる"と彼女はよく言ったものだ
"それでもいいじゃないか"と僕はその度に言ったけど
彼女は"そんなの許せない"と言って地面を蹴った

この腐った世界を許容できないと言った彼女は
今頃天界で神様にでもなっているかも知れないし
もしかしたら神様の使いだったのかも知れない

そしてこんな世界で平然と生きられる僕は
やっぱり人間なんだと実感する

そして それでいいのだと思っている